07年10-12月ベスト小劇場

1 維新派「nostalgia」@彩の国さいたま芸術劇場大ホール
2 ナイロン100℃「わが闇」@本多劇場
3 THE SHAMPOO HAT「その夜の侍」@ザ・スズナリ
4 OPAP「ゴーストユース」@PRUNUS HALL
5 劇団、本谷有希子偏路」@紀伊国屋ホール
6 中野成樹の短々とした仕事「家族でお食事ゆめうつつ」@STスポット
7 青年団リンク 東京デスロック「演劇LOVE -愛の3本立て-LOVE」@リトルモア地下
8 五反田団+演劇計画2007「生きてるものはいないのか」@こまばアゴラ劇場
9 メジャーリーグ庭劇団ペニノプロデュース「野鳩」@シアター1010
10 虚構の劇団「監視カメラが忘れたアリア」@ザ・ポケット
11 「キャバレー(演出:松尾スズキ)」@青山劇場
12 Hula-Hooperの、部活動。『鱈。』の(へ)「二匹目のどぜう、発見。〜平成生まれにゃ負けないゼ!〜」@渋谷セブンスフロアー
13 岡崎藝術座「オセロー」@こまばアゴラ劇場
14 道学先生「デンキ島-白い家編」@THEATER/TOPS
15 jorro「Mirror」@王子小劇場
16 あひるなんちゃら「未来ルルルルルルル」@王子小劇場
17 マンションマンション「人間フィルハーモニー」@駅前劇場
18 ヨーロッパ企画「火星の倉庫」@シアターサンモール
19 グリング「Get Back!」@ザ・スズナリ
20 オッホ「欲々しい」@THEATER/TOPS
21 M&O Plays(岩松了)「死ぬまでの短い時間」@ベニサンピット
22 乞局「陰漏【劇場版】」@アトリエヘリコプター
23 国分寺大人倶楽部「メリー」@王子小劇場
24 cube「犯さん哉(作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ)」@PARCO劇場
25 タカハ劇団「もう一度スプーンを曲げよ。」@早稲田どらま館
26 マキノノゾミ×仲間由紀恵「ナツひとり」@新橋演舞場
27 時間堂「月並みなはなし」@王子小劇場
28 猫田家「ミーコのSFハチャメチャ大作戦」@アトリエヘリコプター
29 ペンギンプルペイルパイルズ「ゆらめき」@吉祥寺シアター
30 危婦人×アトリエタンタン「これも、愛。それも、愛。」@ギャラリールデコ3
31 指輪ホテル「EXCHANGE」@theatre iwato
32 チャリT企画「年末ジャンボ」@新宿村LIVE
33 アートンまつもと市民芸術館「ティンゲル・グリム」@にしすがも創造舎
34 シベリア少女鉄道「俺たちに他意はない」@赤坂RED/THEATER
35 燐光群ワールド・トレード・センター」@ザ・スズナリ
36 タテヨコ企画「うそつきと呼ばないで」@Galeri KATAK KATAK
37 ポツドール「女の果て」@赤坂RED/THEATER
38 モダンスイマーズ「楽園」@三鷹市芸術文化センター 星のホール
39 桟敷童子博多湾岸台風小僧」@吉祥寺シアター
40 チャリT企画「ときめき都内」@OFFOFFシアター
41 「たとえば野に咲く花のように」@新国立中劇場
42 ロリータ男爵(×ゴキブリコンビナート)「犬ストーン version Dr.エクアドル」@麻布die pratze
43 あひるなんちゃら「屋上のオフィス 改訂版」@新宿村LIVE
44   毛皮族「おこめ」@本多劇場
45 elePHANTMoon「Good Morning Everything」@王子小劇場
46 表現・さわやか「ポエム」@駅前劇場
47 MCR「マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック」@ザ・ポケット
48 柿喰う客「傷は浅いぞ」@王子小劇場
49 ボタタナエラー「うつろらんど」@「劇」小劇場
50 ミナモザ「0.7+0.5≠1.0+0.2」@サンモールスタジオ
51 三角フラスコ「星屑とボタン」@こまばアゴラ劇場

傑作が集中した10-12月分。これは悩みに悩んだ。ベスト3はどれをトップにしても問題ない。全体に年間ランキング作成時には、入れ替わりある可能性大。とりあえずのランキングですが、アップします。

傑作の多かった年末、気になったのは、お台場や新宿村での演劇イベント。あれは、現状のままなら即刻中止して欲しい。小劇場は、舞台芸術としての面白さが大きいのに、1時間で演劇やって、1時間で入れ替えやって、また次の劇団。インスタント感覚がヤな感じだった。昨年つらかったお台場はパスしたが、今年行った新宿村も厳しい内容。あそこは稽古場でもあるのだから(95坪あるスペースが2箇所?)、舞台用に2箇所使って、それぞれ作りこんだりすることはできないのか。タイムテーブル的には、14:30、16:30、18:30とマチソワの間にばっちり嵌り、期待したい試みではある。今回もオッホのマチネをみて、丸の内線で新宿三丁目から西新宿に移動し、ちゃんと16:30の回には間に合った。

いずれにしても、10-12月はすばらしい舞台が多かった。ナイロン100℃の「消失」以来となる新作公演はホント驚いた。よくできているだけでなく、天野天街よろしく、大胆なプロジェクタワークが効果的。不幸な人たちの話なのに、大胆な笑いの挿入も見事だった。ナイロンの役者の充実ぶりは目をみはる。維新派THE SHAMPOO HATもとてつもない傑作を出してきた。いずれも今年を代表する1本だろう。