07年4-6月ベスト小劇場

<Best Play 0704-0706>

1 シベリア少女鉄道「永遠かもしれない」@シアターグリーン
2 青年団国際演劇交流プロジェクト2007「別れの唄 Chants d'Adicu」@シアタートラム
3 劇団、本谷有希子「ファイナルファンタジックスーパーノーフラット」@吉祥寺シアター
4 阿佐ヶ谷スパイダース「少女とガソリン」@ザ・スズナリ
5 桟敷童子「軍鶏307」@鈴木興産株式会社2号倉庫内特設劇場
6 モダンスイマーズ「回転する夜」@THEATER/TOPS
7 クロムモリブデンマトリョーシカ地獄」@サンモールスタジオ
8 ヨーロッパ企画「衛星都市へのサウダージ」@THEATER/TOPS
9 風花水月「ホタルカワ」@王子小劇場
10 演劇キック(猫ニャー)「レミゼラブ・ル」@シアターアプル
11 ワワフラミンゴ「ウォーターメロン/葬式/他」@下北ファインホール
12 ナイロン100℃「犬は鎖につなぐべからず」@青山円形劇場
13 無名十大劇団「マクベス」@舞台芸術公園野外劇場・有度
14 あひるなんちゃら「毒と音楽」@王子小劇場
15 PPPP+M&Oplays「ワンマン・ショー」@シアタートラム
16 ヨーロッパ企画「炎のピラミッダー」@駅前劇場
17 チャリT企画「アメリカをやっつける話」@王子小劇場
18 あひるなんちゃら「屋上のオフィス」@王子小劇場
19 演劇キック(毛皮族)「天国と地獄」@シアターアプル
20 乞局「媚励」@こまばアゴラ劇場
21 RONNIE ROCKET Presents「ともだちのともだち Ver.2」@下高井戸 不思議地底窟 青の奇蹟
22 ヨーロッパ企画「冬のユリゲラー」@ザ・スズナリ
23 燐光群「『放埒の人』はなぜ『花嫁の指輪』に改題されたか あるいはなぜ私は引っ越しのさい沢野ひとしの本を見失ったか」@SPACE雑遊
24 ENBU(前田司郎)「俺のお尻から優しい音楽」@笹塚ファクトリー
25 ポかリン記憶舎「息・秘そめて」@こまばアゴラ劇場
26 東京タンバリン「彼岸花」@西荻窪・カフェカノン
27 離風霊船「光あれ!」@ザ・スズナリ
28 ユニークポイント「もう花はいらない」@板橋・アトリエセンティオ
29 ハイバイ「おねがい放課後」@こまばアゴラ劇場
30 jorro「トライアウト」@王子小劇場
31 文学座(佃典彦×松本祐子)「ぬけがら」@湘南台文化センター
32 弘前劇場「冬の入口」@シアターグリーン BIG TREE THEATER
33 ラッパ屋「妻の家族」@紀伊国屋ホール
34 エドガワアドリブギルド「アウトルックは止まらない」@銀座小劇場
35 競泳水着「別れても好きな人」@早稲田大学新学生会館B203
36 双数姉妹「チューブラルーム」@THEATER/TOPS
37 扉座「ドリル魂」@厚木市文化会館小ホール
38 大人計画「ドブの輝き」@本多劇場
39 唐組「行商人ネモ」@花園神社特設紅テント
40 風琴工房「紅の舞う丘」@ザ・スズナリ
41 蜻蛉玉「頂戴」@こまばアゴラ劇場
42 李六乙×平田オリザ「下周村」@新国立劇場
43 ENBU(赤堀雅秋)「アメリカ」@笹塚ファクトリー
44 Rising Tiptoe「Her」@遊空間がざびぃ
45 SPAC(鈴木忠志)「AとBと一人の女」@舞台芸術公園BOXシアター

歌舞伎やダンス公演を除いてランキング。この4月から6月にかけては、レベルの高い作品が目立った。ヨーロッパ企画は2000年公演作を3本一気に再演する試みを実施。場所は駅前劇場、スズナリ、THEATER/TOPSと小劇場のど真ん中で、笑い満載の楽しいラインナップで大満足だった。トップは復活のシベリア少女鉄道吾妻橋ダンスクロッシングやお台場イベントあったものの前公演から期間が空いてしまい心配したが、これは本当に素晴らしかった。演技をすることの意味を改めて考えさせる(笑)小劇場らしい作品。戯曲のクオリティでは、「別れの唄」。これは次の鶴屋南北賞を取ってしかるべきだろう。それから、「少女とガソリン」「軍鶏307」「回転する夜」はいずれも岸田戯曲賞候補になるはず。どれもいい公演だった。「ファイナルファンタジックスーパーノーフラット」ももちろんすごい作品だったが、再演なのかどうかが気になる。ちなみに9日と18日の2回見たが、9日だけ見ていたら、20位にも入れなかったのでは。それくらい、台詞が上滑りで、完成していなかった。風花水月は、これが2回目の公演となったが、楽しみな存在になってきた。作・演出のコンビネーションがどこまで続くのかどうか、カギとなりそう。あと、注目は、あひるなんちゃらの無料公演。王子小劇場のバックアップもあっただろうが、1時間の3人芝居、なかなかよかった。このあひるなんちゃらの2時間前まで予約受け付ける姿勢も評価。とにかく、こうした試みは他劇団もやってくれると嬉しい。HPでの予約受付は必須でしょう。王子小劇場の躍進も目立った季節だった。あと、ハイバイ「おねがい放課後」。マドンナ役と予想されたチャンリーメイの欠場はホント残念だった。この場合、母親役は島林愛だったのだろうか?いずれにしても、プレビューでの内田慈が素晴らしすぎたことを再確認。