06年4-6月ベストアクト

<Best Play 0604-0606(小劇場)>

1 遊園地再生事業団プロデュース / モーターサイクル・ドン・キホーテ
2 やわらかい服を着て(作・演出:永井愛)
3 劇団、本谷有希子(アウェー) / 密室彼女
4 ワワフラミンゴ / ファーブル旅行記
5 大人計画 / まとまったお金の唄
6 モダンスイマーズ / ゆきてかえらず〜寄るべない稲上荘の日々〜
7 乞局 / 乞局
8 三条会 / 砂の女
9 ブラジル / 疚しい理由
10 燐光群 / 民衆の敵
11 アイサツ / サマンサ
12 ENBU×五反田団 / ノーバディー
13 蜻蛉玉 / マトリョーシカの鞦韆
14 東京デスロック(CARAVAN) / 3人いる!
15 唐組 / 紙芝居の絵の町で
16 危婦人 / 大部屋女優 浜子 〜至福のランデブー〜
17 文学座+青年団(作・演出:松井周) / 地下室
18 ナイロン100℃ / カラフルメリイでオハヨ〜いつもの軽い致命傷の朝〜
19 ブラジル / ダイアナ
20 五反田団 / びんぼう君2006
21 東演PIC(作:堤泰之×演出:松本祐子) / 見果てぬ夢
22 ミナモザ / 夜の花嫁
23 青年団若手自主企画(多田企画) / 別
24 南河内万歳一座 / お馬鹿屋敷
25 アーノルドシュワルツェネッガー / スイム
26 野鳩 / なんとなくクレアラシル(愛蔵版)
27 寿団 / おとこたちのそこそこのこととここのこと
28 スロウライダー / トカゲを釣る
29 ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?(作:エドワード・オルビー 演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
30 マイノリマジョリテトラベル / 東京境界線紀行「ななつの大罪」
31 ボーダビッチ / 演劇なんてやるんじゃなかった
32 マンションマンション / キング・オブ・心中
33 シティボーイズミックスPRESENTS マンドラゴラの降る沼
34 水性音楽 / 空に消える時
35 メガロザ / 七つの罪の海
36 ロリータ男爵 / エプロンの証
37 風琴工房 / 砂漠の音階
38 離風霊船 / クロスゼロ
39 Oi-SCALE / キキチガイ
40 劇団鹿殺し / SALOMEEEEEEE!!!
41 青年団+文学座 / 職さがし
42 劇団上田 / 10ピース
43 マテリアル・ママ(作・演出:岩松了
44 柿喰う客 / 他人の不幸「弔問客」編
45 lovepunk / GIRLS HATE PURE
46 大人の麦茶 / ネムレナイト
47 花組芝居 / ザ・隅田川

6月はワールドカップもあり、あまり観劇できなかったが、3カ月間で47本は多いほう。もっと数を絞ってもいいほどだ。1位と2位は今年から岸田戯曲賞の選考委員になった2人の作品。10位に入れた坂手洋二もそうだが、時代性というのは重要だ。ちょうど国会で重要法案の審議が続いた時期でもあり、いまの時代の空気への苛立ち、居心地の悪さに悩まされた折に、こうした作品に出会えたことは、心強かった。面白いだけの芝居は、すぐに忘れ去るし、新しいことを狙い大失敗するケースが目立つのも小劇場ならでは。新たな発見は、ワワフラミンゴと三条会、そして旗揚げなったアイサツ。乞局はやっと評価できる作品に出会えた。多田淳之介(東京デスロック)が3ヶ月に2本も上演、毎回違うものを出してきて驚かせる。彼や松井周など青年団の若手で、気になる人が増えてきた。